ホストOS(windows)とゲストOS(linux)の間で、クリップボードを共有することにより、コピペができるようにする方法をまとめておく。
準備
クリップボードを共有するには、Guest Additionsのインストールが必要となる。
ただ、その前に以下のパッケージを準備しておかなければならない。
- Development Tools
- kernel-devel
- kernel-headers
それぞれ以下コマンドでインストールを行う。
sudo yum groupinstall “Development Tools”
sudo yum install kernel-devel
sudo yum install kernel-headers
手順
VirtualBoxでCentOSを立ち上げて、メニューバーのデバイス、Guest Additions CDイメージの挿入…をクリックする。
以下のダイアログが表示されるので、runを選択。

次に、一般ユーザvagrant222のパスワードを入力。

端末(ターミナル)が起動し、しばらく待つと、「Press Return to close this window…」と表示されるのでリターンキーを押す。
これでGuest Additionsのセットアップは完了。
なお、デスクトップにはVBox_GAs_6.0.14のアイコンが表示されている。

ここで、virtual boxマネージャにて、仮想マシンの上部メニュー「仮想マシン」から「設定」をクリック。
設定画面が表示されるので「一般」の「高度」タブを開く。
「クリップボードの共有」にて、双方向を選択。
それから仮想マシンをシャットダウンする。

ここまでの手順は以下ページが参考になる。
https://onoredekaiketsu.com/copy-and-paste-with-virtualbox/
続いて、マウント処理を行う。

マウントが完了したら、/mnt/cdromに移動し、./VBoxLinuxAdditions.runを実行して、Guest Additionsのインストールを行う。
しかし、インストール中に以下のようなエラーが出た。

どうやら、kernel,kernel-devel,kernel-headersのバージョンが一致していない場合に、上記のようなエラーが出るようだ。
kernel関連のパッケージを確認すると、たしかに以下のようにバージョンが異なっている。

そこで、kernelのバージョンが3.10.0-1062.9.1.el7となるように指定してインストールし直す。

kernelインストールが完了したら、再起動を行う。

本来は、再起動の後で以下コマンドを実行してGuest Additionsの再インストールを行う。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
さらに、エラーメッセージに記載されていたように、以下コマンドも実行する必要がある。
sudo /sbin/rcvboxadd setup
ただし、今回はkernelインストール後の再起動時に、すでにクリップボードの共有機能が有効になっている(windowsとlinux間でコピペができる)ことを確認した。
さらに、linuxにおけるマウスの移動がスムーズになった。
そのため、以下2つのコマンドは実行していない。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run
sudo /sbin/rcvboxadd setup
参考
Guest Additionsのインストールに必要なパッケージ等
http://taeisheauton4programming.blogspot.com/2019/04/centos-7guest-additionsvirtualbox.html
https://qiita.com/homines22/items/946acbf7b0f043887e64
.runファイルの実行
http://hiroto1979.hatenablog.jp/entry/2016/06/15/012759
kernelエラーの解決方法
https://qiita.com/wz7777/items/2e62932f2ad5baf2e6a3
https://mekou.com/linux-magazine/virtualbox-guest-additions%E3%81%8C%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A0%B4%E5%90%88centos-fedora/